グラス - マリファナvsアメリカの60年|赤札天国/

アメリカを悩ませる問題のひとつ、マリファナ(大麻)。
20世紀初頭、メキシコ人労働者によってアメリカに持ち込まれたマリファナは、"超人的な力を与え殺人鬼になる"と白人たちの間で噂された。
人を狂わせ殺人鬼に仕立て上げる魔の草に脅威を感じた政府は1931年に連邦麻薬局を組織し法律の制定に乗り出すが、マリファナは急速に全州へと広まっていき、長きにわたるアメリカ政府のマリファナ撲滅戦争が始まる・・・。

本作は1937~1998年、約60年間に及ぶマリファナ戦争を5つの時代に区切り、ニュース映像や映画、インタビュー映像などを用い公平な目線で描かれたドキュメンタリーである。
マリファナ禁止の背景にある人種問題、若者への広がりとその弊害、ヴェトナム戦争下でのマリファナ使用、カウンターカルチャーへの影響、歴代大統領による撲滅政策、法律制定の議論、マリファナ支持者たちの反対運動など様々なエピソードを時系列に紹介。
動物や人への実験、1967年に開催された"ヒューマン・ビーイン"、1969年の音楽の歴史的祭典"ウッドストック"、警察の訓練用映画、CMなどの映像に加え、『世界禁断地帯(Mondo Mod)』『チーチ&チョン スモーキング作戦(Up In Smoke)』といった日本未DVD化映画の1シーンも満載。
日本を含め、世界中で論争を巻き起こしているマリファナ。知っているようで意外と知らないマリファナの歴史を紐解く。

ナレーションは『ナチュラル・ボーン・キラーズ』や『ラリー・フリント』で有名なウディ・ハレルソン。
彼は俳優業以外に、マリファナ合法化活動家・環境保護運動家・反戦活動家としても知られ、1996年にマリファナを栽培して逮捕されている。監督はカナダ人のドキュメンタリー作家ロン・マン。様々なアメリカン・カルチャーをテーマにし、貴重な資料と綿密な研究によって構築されるドキュメンタリーには定評がある。
『イマジン・ザ・サウンド──60年代フリー・ジャズのパイオニアたち』(4/20リリース)、『ザ・ヒストリー・オブ・アメリカン・コミックス』(5/25リリース)、『ツイスト!』(5/25リリース)と、彼の作品を続けてリリースする。

◆ナレーション:
ウディ・ハレルソン(俳優/マリファナ合法化活動家/環境保護運動家/反戦活動家)

◆出演(アーカイヴ映像):
ハリー・J・アンスリンガー(連邦麻薬局長官)、ジョン・F・ケネディ(アメリカ大統領)、リチャード・ニクソン、ロナルド・レーガン、ジョージ・ブッシュ、アレン・ギンズバーグ、ティモシー・リアリー、ジェリー・ガルシア、ジョン・レノン&オノ・ヨーコ、ジョン・シンクレア、キャブ・キャロウェイ、ソニー・ボノほか

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
アメリカにおける約60年間の“マリファナ戦争”を辿るドキュメンタリー。
37年から98年までを5つの時代に区切り、ニュース映像や映画などを織り交ぜて、アメリカが長年抱える麻薬問題を浮き彫りにする。ナレーションは俳優のウディ・ハレルソンが担当。

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